貴金属投資と言えば、金(ゴールド)が最も一般的ですが、最近は銀(シルバー)やプラチナを保有する個人投資家も増えてきました。
金同様美しい貴金属でありながら、金よりも遥かに埋蔵量が多く価格が安い銀。
この銀は、投資の対象としてはどのような特徴を持っているのでしょうか。
今回はこの純銀積立の特徴を、純金積立との比較を交えて紹介します。
純銀積立とは
純銀積立とは、毎月一定の金額を積み立てて少しずつ銀(シルバー)を購入していく手法のことをいいます。
毎月いくらとご自身が定めた金額で、「銀を積立預金していく」というイメージですが、基本的に銀現物が手元に来ることはありません。会社が適切に保管(購入履歴のデータ保存)をしておいてくれるため、保管する手間が不要というメリットがあります。
会社にもよりますが、多くの場合指定した金額になるよう毎日買付を行います。例えば毎月3000円分積み立てるよう指定した場合は、1ヵ月が30日であれば毎日100円分の銀をその日の値段で購入していきます。
基本的には短期的に売買を繰り返すのではなく、長い期間をかけてじっくりと資産・利益を積み上げていく手法になります。
銀投資のメリットとデメリット
貴金属投資と聞くと金(ゴールド)を思い浮かべる方が多いでしょう。銀投資のメリット/デメリットは、この金投資とよく似ています。
銀投資のメリット
銀投資のメリットは金投資のメリットと似ています。
・実物資産であり、絶対に価値が無くならない安全資産
・美しい貴金属であり、現物保有として魅力がある
・税制面で優遇されている
・金よりも遥かに埋蔵量が多く、価格が安い
・工業用素材としての需要が高く、世界経済・景気が連動する
銀投資のメリットとして第一にあげられる点は、金(ゴールド)と同様、価値がなくなる心配がない安全資産であることです。
しかし金と比較すると銀は価格変動が大きく、ややハイリスクハイリターンな資産です。
また銀の価格は金の約50分の1から80分の1と、非常に安価です。コインで購入する場合、金貨は1枚約13~18万円、銀貨は1枚約2000~3000円程度です(1ozの場合)。そのため同じ資金でも、金に比べて多くの量を保有することができます。
安全資産として高い価値を持つ金(ゴールド)と、同様に安全資産ではありますがやや価格変動の大きいプラチナ。
銀は、そのプラチナよりもさらに価格変動が大きい、ハイリスク・ハイリターンな貴金属であると言えます。
とはいえ、株やFXのような非実物資産と比較するとやはりリスクは小さく、銀は「安全資産である貴金属の中では比較的利益を狙いやすい」投資先であるといえます。
特別な税制度と特別控除について経済状況が不安定な時期には金(ゴールド)などの貴金属が注目を集めますが、これらの貴金属は資産(動産)として扱われます。つまり売却など利益...
銀投資のデメリット
銀投資のデメリットもまた、金投資とよく似ています。
・インカムゲインが無い
・現物保有の場合、紛失や盗難の可能性がある
※インカムゲイン:保有資産から継続的に得る収益 = 銀行貯金の利息や家賃収入、株の配当金など
・景気と相場が連動するため、その他のハイリスク投資のリスクヘッジになりにくい
・価格変動が(金よりは)大きく、ハイリスクハイリターン
安全資産として保有するのであれば、銀(シルバー)のみに集中するのではなく、金(ゴールド)やプラチナと合わせて保有されることをお勧めします。
積立投資のメリットとデメリット
純銀積立は、文字通り銀の「積立投資」です。ここでは積立投資のメリットとデメリットを紹介します。
積立投資の5つのメリット
積立投資のメリットは以下の5つがあります。
1.小額から投資できる
2.相場の確認の必要がなく、放置できる
3.購入コストを抑えられる(ドルコスト平均法)
4.保管の手間やコストがかからない
5.素人でも失敗しにくい
1.少額から投資できる
業者にもよりますが、毎月1,000円単位からの小額投資が可能で、お小遣いを貯金していく感覚で行うことができます。
ただし、銀は金やプラチナと比較すると単価が安いため、積立以外の手段で銀を購入してもそれほど大きな金額は必要ありません。
銀貨1枚2000円から、銀インゴット1kgでも数万円で購入できます。(金貨は1枚10万円以上。金インゴットは数百万円)
2.相場の確認の必要がなく、放置できる
業者が自動で買い付けを行うため、銀相場を確認する必要がありません。
初めに口座開設と購入金額・引き落とし口座の指定を行えば、あとは時々買付量を確認するくらいでしょう。
3.安定した収益を得やすい(ドルコスト平均法)
指定した金額になるように毎日少額ずつ買付を行う手法をドルコスト平均法と言います。
例えば毎月3000円分積み立てるよう指定した場合は、1ヵ月が30日であれば毎日100円分の銀をその日の値段で購入していきます。
つまり、銀の価格が高い日は少ない量を、価格が安い日は多い量を購入することになるため、購入価格が平均化され、素人がやりがちな「高値掴み」の心配がありません。
銀の価格は絶えず変動しています。当然価格が安い時に買いたいですが、初心者にはもちろん、プロであっても完全な価格予想などできません。
ドルコスト平均法はリスクを抑え、時間をかけ、安定した収益を得たい場合に最適な手法となります。
4.保管の手間やコストがかからない
地金を購入して保管する場合、盗難・紛失のリスクがあります。銀行の貸金庫などに保管することもできますが、この場合は利用料がかかります。
しかし純銀積立で購入した銀は業者が適切に保管(購入履歴のデータ保存)をしておいてくれるため、保管する手間やコストがかかりません。
5.素人でも失敗しにくい
ドルコスト平均法による買付を自動で行ってくれるため、投資家の感情が入る余地がありません。
さらに自動で時間分散することにもなり、まさに「失敗しない」ための投資手法になります。
積立投資の3つのデメリット
積立投資のデメリットは以下の3つがあります。
1.短期間で利益を出すことは難しい(短期投資に向かない)
2.最大利益を狙うことはできない
3.下落し続ける相場に弱い
1.短期間で利益を出すことは難しい(短期投資に向かない)
基本的に毎日少額ずつ投資を行うため、積立開始直後に大きく相場が動いたとしても影響は少なくなります。
短期間で大きな利益を狙うのであれば、積立投資は不向きです。
2.最大利益を狙うことはできない
上がり続ける相場でドルコスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまいます。(上がり続ける相場であれば、最初にまとめて買うことで最大利益が得られる)
ただし、これには相場を正確に読む必要があり、プロであっても容易ではありません。
ドルコスト平均法は相場を見ずに、素人でも安定した収益を得るための手段です。
3.下落し続ける相場に弱い
ドルコスト平均法で銀を購入するとき、銀の価格が一時的に下がるとより多く購入できるため、最終的に得られる利益が増えて有利です。
しかし長期的に価格が下落し続けると損失が発生します。
その後再び上昇すれば大きな利益が得られますが、最終的に銀価格がどのようになるかは想定しておく必要があります。
~個人におすすめの手法は~銀は常に金(ゴールド)との比較され、金に次ぐ2番目の貴金属というイメージがあります。しかし銀も金と同様に富を象徴する物として、古くから世...
おすすめの純銀積立会社は
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メイプルリーフ銀貨 | ウィーン銀貨 | カンガルー銀貨 |
銀を保有するには「地金型銀貨」を購入するという手段もあります。
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・美しい貴金属を手元に置いておけるため、所有感がある
・さまざまなデザインがあり、コレクションとしても最適
Amazonや楽天市場でも購入できる
ただ単に「お金を業者に預け、画面上のデータで “価値” を確認する」という純銀積立とは違い、「銀という現物を手元に置いておける」「好みの銀貨をコレクションする」という、目に見える良さがある点が金貨の大きな魅力です。