個人の資産を守る最も代表的な手段、「金投資」。
その手段としては素人でも安心の純金積立やコレクションとしても優秀な金貨などに加え、純金地金(ゴールドバー/インゴット)を直接購入するという手段もあります。
しかしこの純金地金は、どこで、どのように買うのが良いのでしょうか?
そもそもどこに売っているのでしょうか?
何に気を付けて買えば良いのでしょうか?
騙される心配はないのでしょうか?
せっかく資産として純金地金を持つのなら、少しでもメリットのある買い方をしたいものです。しかし買うお店を間違うと、大きな失敗をしてしまうかもしれません。
本記事では、純金地金を買うときのお店の選び方のポイントや、具体的にどのお店がおすすめできるのかを紹介します。
純金地金(ゴールドバー/インゴット)とは
純金地金とは、文字通り純金(ゴールド)の塊を指す言葉です。金地金・ゴールドバー・金インゴット・金塊・金の延べ棒 などと呼ばれることもあります。
投資対象として購入する純金地金は、その品質を保証するためにロンドン貴金属市場協会(LBMA)の厳正な審査をクリアしたものが推奨されます。
この基準をクリアした企業は、純金地金にブランドを登録することが許可されます。
三菱マテリアルのホームページから引用
純金地金の重量は5gから1kgまで様々な大きさのものがあり、ご予算に合わせて選択できます。しかし100gよりも小さいものは手数料が大きくなるためあまりお勧めできません(詳細は後述)。
お金に余裕のある方は100g以上(できれば500g以上)のものを、余裕のない方は純金地金ではなく純金コイン(金貨)の購入をお勧めします。
純金地金を買う店の選び方
純金地金を販売している場所は多くあります。代表的なものは、大手の貴金属取り扱い会社やその提携店、都市銀行、証券会社、また小売店のオンラインショップでも購入可能です。
しかしどこで純金地金を買うとしても、注意する点がいくつかあります。
・日本金地金流通協会に登録している会社(お店)か
・バーチャージが高くはないか
・スプレッドが高くはないか
この3つのポイントについて、詳しく説明していきます。
日本金地金流通協会に登録している会社(お店)かどうか
日本では間違いのない金の取引を行うため、日本金地金流通協会が設立されており、2020年現在、211の会社が加盟しています。
特に独自の刻印(シンボルマーク)を持つ「正会員24社」の純金地金は安心感があります。ロンドン地金市場協会認定の海外ブランドもありますが、密輸の増加に伴い買取を断られるケースが発生しています。
将来的に「金は持っているものの売れなくなってしまう」というリスクを回避するため、可能な限り日本金地金流通協会に加盟・登録している会社(お店)か、三菱マテリアルのように大きくて信頼のある会社から購入しましょう。
日本金地金流通協会 正会員24社一覧
田中貴金属工業 | 徳力本店 | 石福貴金属興業 | 井島貴金属精錬 |
松村金銀店 | 小島化学薬品 | 水野ハンディー・ハーマン | 乾庄貴金属加工 |
松井商会 | 中溝貴金属工業 | 安藤貴金属精錬 | 堤田貴金属工業 |
片桐貴金属工業 | 竹内貴金属工業 | フルヤ金属 | 松田産業 |
アサヒプリテック | YAMAKIN | 横浜金属 | 相田化学工業 |
大浦貴金属工業 | 森銀 | アサカ理研 | 伊嶋金銀工業 |
バーチャージ(手数料)の金額を確認
純金地金の取引には、バーチャージという手数料がかかることがあります。
特に1kg以下の純金地金の場合、バーチャージがかかることが多く、取扱店によって金額が変わりますので事前に確認しておきましょう。
バーチャージ(スモールバーチャージ)とは、端的に言えば「加工費」のことです。
純金地金は1kgでの取引が主流です。それより低い金地金(ゴールドバー)は、いわば「規格外」のような位置にあり、溶解・鋳造に余計な費用がかかってしまいます。
バーチャージは、購入時だけでなく、売却時にもかかります。
各社のバーチャージ一覧
5g | 100g | 1kg | |
三菱マテリアル(店舗) | 4,400円 | 8,250円 | 0円 |
三菱マテリアル(ネット) | 4,000円 | 7,500円 | 0円 |
田中貴金属工業 | 4,000円 | 16,500円 | 0円 |
第一商品 | ー | ー | 0円 |
徳力本店 | 2,200円 | 5,500円 | 0円 |
日本マテリアル | ー | 0円 | 0円 |
スプレッドの大きさを確認
純金地金の価格には、買値と売値の差額で、手数料のような位置づけの「スプレッド」が生じます。
純金地金はスプレッドがなるべく小さい会社(お店)で購入しましょう。
スプレッドとは、純金地金の販売価格と買取価格の差を表す言葉です。
金価格を5000円/gとし、スプレッドが100円の場合、販売価格は5050円/g、買取価格は4950円/gとなります。
仮にバーチャージの発生しない純金地金を買っても、スプレッドが大きく発生すれば実質「安く買った」ことにはなりません。
スプレッドとバーチャージは、純金地金を買う際に同時に見比べる必要があります。
次の表では、会社(お店)ごとのスプレッド金額と、送料など純金地金購入にかかる費用についてまとめています。
※2020年2月27日現在の情報です。特別な記載がない限り1gあたりの値段です。
スプレッド | 送料(配達の場合のみ) | |
三菱マテリアル(店舗) | 88円/g | 1,650円 |
三菱マテリアル(ネット) | 66円/g | 0~7,500円 |
田中貴金属工業 | 88円/g | 1,000円 |
第一商品 | 55円/g | 0円 |
徳力本店 | 88円/g | 着払い |
日本マテリアル | 88円/g | 0~20,000円 |
純金地金の買い方比較
純金地金の買い方は、店頭で直接買う方法、電話で注文する方法、ネットで注文する方法などがあり、それぞれ一長一短となっています。
ご自身に合った方法を選択しましょう
メリット | デメリット | |
店頭で購入 | ・対面での相談や質問ができる | ・購入後、持ち帰り時の盗難・紛失の心配あり |
電話で注文(宅配) | ・店舗へ足を運ぶ必要がない ・購入後、持ち帰り時の盗難・紛失の心配がない ・店舗維持費が不要なので安く買える場合がある | ・別途支払い(振込み)作業が必要 |
ネットで注文(宅配) | ・店舗へ足を運ぶ必要がない ・購入後、持ち帰り時の盗難・紛失の心配がない ・店舗維持費が不要なので安く買える場合がある | ・疑問点などは自身で調べなければならない |
お勧めの純金地金販売店は
金地金(ゴールドバー)を買うなら具体的にどこがいいのでしょうか。
本サイトでは電話・ネット上で売買が完結する会社(お店)をおすすめしています。その理由は以下の通りです。
・大金を持ち歩かなくてよい
・購入後、持ち帰りの際の盗難に怯えなくてよい
・店舗維持費が不要なので、安く購入できることがある
では、金地金(ゴールドバー)を買うとき、具体的におすすめできる会社(お店)をご紹介します。
1kgの純金地金を買うなら「第一商品」
もしもまとまったお金が手元にあるなら、第一商品が最も安く購入できます。
取扱いは1kgの純金地金のみですが、スプレッドが安く、国内であれば送料も無料です。電話での注文(宅配)にも対応しています。
第一商品 : https://www.dai-ichi.co.jp/
また第一商品は「金投資に関わる最新情報」や「有利に金地金の買い方」等の資料を無料でプレゼントしています。
どこの店舗を選択するにしても、実際に純金地金を購入する前に一度こちらから資料請求することをおすすめします。
100g~500gの純金地金を買うなら「徳力本店」
100gから500gの純金地金を購入するなら徳力本店がもっとも安く購入できます。
店舗での直接購入や電話での注文だけでなくネットから注文できる点も評価できます。
徳力本店 : https://www.tokuriki-kanda.co.jp/
100g以下なら純金地金よりも純金コインがおすすめ
100g以下の純金地金はグラムあたりの手数料が大きくなりますので、本サイトではあまりお勧めしません。
100g以下であれば純金コインの購入をおすすめします。
単純に懸命な投資というだけではなく好みのコインをコレクションするという趣味の側面を併せ持つ点がコインの大きな魅力です。
まとめ
純金地金を購入するのであれば、できれば100g以上の大きさの物をお勧めします。100g以下であれば純金コインを購入しましょう。
また購入する際にはバーチャージやスプレッドといった手数料が掛かります。各店舗の手数料を比較し、できるだけ安い店舗で購入するようにしましょう。
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