金貨は、その状態が価値に直結するため、保管方法に気を配る必要があります。金貨の価値を長く維持し続けるため、正しい保管方法を心掛けましょう。
本記事では金貨の価格に関係する「プレミアム」の意味と、金貨の保管方法・手入れ方法について紹介します。
金貨の価値 ～プレミアムとは～
金貨の値段には、金塊を金貨へ加工するための製造コストや、海外金貨の国内への輸送コスト等が上乗せされており、これを「プレミアム」と言います。
このプレミアムによって、金貨は金インゴット等と比較すると若干割高となっています。サイズの小さい金貨ほどプレミアムは大きくなるため、サイズの大きい金貨の方が相対的に割安です。
金貨のプレミアムの消失
金貨に大きな傷や変形が発生すると、プレミアムが消失してしまうことがあります。
すなわち「金貨としての価値」を失い、「金地金としての価値（重量×金価格）」のみとなってしまうということです。
金貨の保管・取り扱いには十分な注意を払う必要があります。
また、非常に稀な例ですが、南アフリカ共和国が発行するクルーガーランド金貨は、政治的な問題から意図的にプレミアムが削除されたことがありました。
このような政治リスクを加味するのであれば、安定した国から大量に発行されている金貨を選ぶことが重要です。
世界3大金貨
| メイプルリーフ金貨 | ウィーン金貨 | カンガルー金貨 |
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金貨の保管方法と手入れ方法 ～金貨は磨いてはいけない～
金貨の保管に関して最も重要なことは「キズを付けないこと」です。
専用のコインケースやコインアルバム等に入れて保管し、なるべく取り出さないようにしましょう。
また、金貨は手塩にかけて磨いたり薬液を用いて洗浄を行ってはいけません。
磨いて光沢感が増したとしても、その分表面上が摩耗していたり目に見えないレベルでキズが付いてしまいます。
また、汚れを落としたいのであれば溜めた水に対して重曹を投入し、金貨を沈ませてしばらく置いたり、超音波洗浄を行う等、金貨を直接的に擦らないようにしましょう。
金投資ならば「純金積立」もお勧め
純金積立とは、毎月一定の金額を積み立てて少しずつ金（ゴールド）を購入していく手法のことをいいます。
毎月いくらとご自身が定めた金額で、「純金を積立預金していく」というイメージですが、基本的に金現物が手元に来ることはありません。会社が適切に保管（購入履歴のデータ保存）をしておいてくれるため、保管する手間が不要というメリットがあります。
会社にもよりますが、多くの場合指定した金額になるよう毎日買付を行います。例えば毎月3000円分積み立てるよう指定した場合は、1ヵ月が30日であれば毎日100円分の金をその日の値段で購入していきます。
ドルコスト平均法の効果を最大限発揮できるため、「守りの資産」として金を保有するのであれば、まさしく純金積立が最適でしょう。
～お勧めの証券会社と選び方のポイント～金（ゴールド）、銀（シルバー）、プラチナ等の貴金属を個人で所有するには、金貨などのコインの他に「積立投資」という選択肢もあります。 ...
